新著の目次です。参考にしてください。数字はページ数です。
批評社刊。2/13頃発売。
重度精神障害を生きる
―精神病とは何だったのか 僕のケースで考える
目次
はじめに
第一章 精神病とは何なのか、僕のケースで考える 15
統合失調症の薬と抗うつ剤が効く人 16/高校生の頃の時代情況―造反の時代 19/自由への渇望 20/『気ちがいピエロ』 22/映画『明日に向かって撃て』の衝撃 24/無期限全学バリケードストライキ 28/べ平連とアンガージュマン(参加)の思想 31/反戦青年委員会と党派の指導部 36/僕が勤めた郵便配達と労働組合 42/バイク振動病とうつ状態とのダブルパンチ 46/郵政当局の「生産性向上」運動 50/長期病気休職に追い込まれて 52/障害者差別の現実 56/解雇撤回闘争 60/「全国『精神病』者集団」との出会い 64/地裁から最高裁に至る裁判闘争 68/「重度精神障害者」の人権裁判 73/「能力に応じて働き必要に応じて受け取る」原理の実現に向けて76/「見えているのに知りたくないから見ようとしない」 81
第二章 障害者はなぜ差別されるのか 85
劣った者とされる障害者 86/危険な者とされる障害者 89/虐待と虐殺の対象としての障害者 93/神出病院事件 97
第三章 差別の構造・資本主義社会と障害者差別 105
日本の資本主義的発展と障害者 106/障害者雇用促進法の矛盾 110/障害者作業所運動と労働運動の関係 113
第四章 重層的差別の構造 119
意志なきものとされている障害者 120/マルクス主義から障害者を遠ざける差別用語 124/「格差社会論」の罠―階級社会の真実 129/日本の貧困の実態 134
第五章 マルクスの反差別解放理論 137
マルクス主義の伝説と労働者解放の思想 138/日本プロレタリア革命の前提条件―朝鮮・中国・沖縄・被差別民衆の解放 139/マルクスのプロレタリア革命実現論 141/一〇年後のマルクスのイギリス労働組合観 142/マルクスにおける階級形成論 144/アイルランド独立闘争の高揚 152/一九七〇年「七・七自己批判」とマルクスの思想 154
第六章 マルクス主義的な障害者解放原理 159
文献としての『左翼エス・エル戦闘史』、あるいはロシア革命正史 160/勝者の歴史 162/ロシア一〇月革命 164/残念な事実と希望のもてる事実 166/一九一七年の世界革命情勢・ドイツ革命の敗北 172/ドイツ一九一九年革命敗北の総括 173/書籍『ベルリン一九一九赤い水兵』 174/資本主義社会の解剖学―疎外・物象化がなぜ生じるのか―カール・マルクス『資本論』の世界観 176
第七章 障害者解放運動と労働者解放運動 181
障害者解放運動と労働者解放運動をどう結ぶか 182/マルクスの「労働」観 183/共同体社会の解体 185/マルクス主義と精神障害者がめざすものとその実現論 188/左翼におけるプロレタリアート概念の混乱と障害者、精神障害者 189/日本左翼の混乱 192/非正規労働者と「相対的過剰人口」 193/非正規労働者・障害者からの叛乱 194/障害者解放とはなにかという問題に立ち返る 196
終章 批判的・実践的なマルクス主義を梃子とした障害者解放を 199/人は変わることができる 200/資本主義と社会保障 203/社会保障の破綻点 204/「木村英子さんとおしゃべり会」の教訓 207/個人的な総括 208/全体的な総括 210
あとがき 213
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